おしん海外の反応・中国編|視聴率75.9%!前国家主席も見ていた!田中裕子「蒼穹の昴」も人気に

NHK朝の連続テレビドラマ「おしん」は1983年(昭和58年)に放映され、日本国内で空前のブームを起こしたほか、海外でも大変な人気を博しました。

このブログ記事では、中国での「おしん」人気、おしんの中国映画賞受賞、田中裕子出演の中国ドラマ「蒼穹の昴」などについて紹介します!

おしんは中国でも大ヒット!胡錦濤・前国家主席もおしん好き

中国 おしん 広告
(画像出典)yahoo.co.jp

中国では1985年3月から、「阿信(アーシン)」として中国語の吹き替えで放送されました。

北京での視聴率は75.9%を記録!(※1)

当時の中国では、1台の白黒テレビを大勢の人が囲み、異国の少女おしんの運命に涙を流したのだそうです。

中国 おしん 映画ポスター
(画像出典)yahoo.co.jp

2006年にはデジタルリマスター版が再放送され、そのときにも高い視聴率を記録し、累計1億人もの人が視聴したとか。(※2)

なんと胡錦濤・前国家主席も「おしん」好きで知られ、2008年に日本人記者団との会見で「主人公が自ら励み、苦労の末に創業した精神は、とても深い印象を残してくれた」と語りました。(※3)

映画「おしん」が中国版アカデミー賞を受賞!

おしん 台湾 ポスター
※これは台湾版のポスター(画像出典)yahoo.co.jp

2013年には映画「おしん」が制作され、監督を山形県出身の冨樫森氏が務めました。

主役・おしんに、オーディションで約2500人の中から選ばれた濱田ここね。母・ふじ役には上戸彩

濱田ここね おしん
濱田ここね(画像出典)東映

おしんの奉公先「加賀屋」の若奥様「みの」役で、かつての子役・小林綾子も出演!

この映画は公開前から、既に11ヶ国から上映オファーが来ていて、中国でも公開されました。(※1)


そして、中国本土最大の映画祭「第22回金鶏百花映画祭」で国際映画部門最優秀作品賞を受賞!

金鶏百花映画祭
(画像出典)2013年9月28日 時森ししんブログ 約束の地へ…Love&Peace「『おしん』最優秀作品賞受賞」

同映画祭は「中国版アカデミー賞」と言われ、国際部門で日本映画が最優秀作品賞を受賞するのは初めての快挙でした。(※2)

30年前に大ヒットした「おしん」の映画版であることと、中華圏で人気を誇る台湾のロックバンド・Mayday(五月天)が主題歌を手掛けていたことで、中国でも非常に注目されていた作品なのだそうです。

MayDay
台湾の人気バンド・MayDay(画像出典)PrettyOnline

★↓↓↓イランで視聴率90%!エジプトでは暴動発生?他の国でのおしんブームについてはコチラ

田中裕子が西太后にそっくり!?日中共同制作ドラマ「蒼穹の昴」も話題に

2010年には日中共同撮影ドラマ「蒼穹の昴」が制作され、日本ではNHKで放映されました。

中国清朝末期の紫禁城を舞台にくり広げられる壮大な歴史ドラマで、原作は新田次郎。

浅田次郎 蒼穹の昴
(画像出典)amazon.co.jp

シリーズ累計500万部を超える大ベストセラーになり、ドラマ化が待望されていましたが、舞台がすべて清朝末期の中国であることから日本での実現は難しいとされていました。

日中双方のプロダクションが協力することで撮影が実現し、「おしん」の主演女優・田中裕子さんが西太后を演じました

田中裕子 蒼穹の昴
(画像出典)amazon.co.jp

約30年前のおしんブームで、中国でも絶大な知名度を誇る田中さん。光緒帝(西太后の甥)を演じた中国人俳優の張博さんは、田中裕子さんについて「僕の両親のアイドルでした」とコメントしています。(※1)

しかし日本人女優が中国人役、しかも清朝の権力者を演じるのは容易なことではありません。田中さんは西太后を演じるため、中国の歴史に関する知識を学び、事前に故宮や頤和園を訪れたそうです。(※2)

田中裕子 蒼穹の昴
(画像出典)amazon.co.jp

またこの撮影は、日本人俳優が日本語、中国人俳優が中国語でセリフをしゃべり、後から吹き替え音声をかぶせるというもの。ベテラン女優の田中さんも「相手が何を言ってるかわからなくて、自分が次のセリフに入るきっかけがわからなかった」と苦戦しました。(※1)

稀代の悪女と呼ばれる西太后・・・

西太后
西太后の晩年の真影(画像出典)Wikipedia

実は中国人が演じたがらず、キャスティングが難航した結果、日本人の田中裕子さんが演じることになったのだとか。

田中さんは「悪役とされている人物の心の中にある悲しみや喜びの心の揺れを演じたい」(※1)と全力で演じ、「私の役者人生の中で、忘れられない役のひとつです」と語っていました。(※3)

田中裕子は中国で「好きな日本人女優」●位!

2015年に日本の雑誌「サピオ」(小学館)が、「中国で最も人気のある日本人女優」についてアンケート調査を行いました。

この調査は中国情報サイト「レコードチャイナ」の協力により、北京や上海など4都市で、50代以上の男性30人に街頭アンケートを行なったものです。

結果は・・・

  • 1位:山口百恵
  • 2位:田中裕子

でした!

山口百恵さんは、文化大革命後の1980年代初頭にドラマ「赤いシリーズ」が中国全土で放送された影響だそうです。

そして田中裕子さんは間違いなく、中国でも高視聴率を誇った「おしん」の影響ですね!

※:2015年5月21日 NEWSポストセブン「50代以上中国人 好きな日本人女優は1位山口百恵2位田中裕子」

★↓↓↓田中裕子の若い頃の画像と生い立ち、女優になった理由はコチラ

中国から寄せられた「おしん」への反応

中国では、「おしん」の視聴者から次のような反響があったそうです。

登場する日本人たちが現在の経済大国の底力であったことがわかり納得できた。

https://www2.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=asadra014

中国と日本に共通した伝統的な倫理観が根ざしている。だから我々は何の抵抗もなくこのドラマを受け入れることができた。

https://www2.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=asadra014

おしんを見て、日本民族の勤勉さを理解した。(70代・元教師)

https://www.news-postseven.com/archives/20150521_320472.html

振り返れば、おしんの放送当時が中日友好回復40年のピークだった。(70代・元公務員)

https://www.news-postseven.com/archives/20150521_320472.html

脚本家・橋田寿賀子さんが2021年に亡くなった際には、中国では微博(ウェイボー)などインターネット上に、哀悼の声が多数寄せられました。

おしんはバイブルだった。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210405-OYT1T50183/

(橋田さんは)人の心を温めてくれる作品を書いてくれた。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210405-OYT1T50183/

とても感動したし、今でもテーマソングを口ずさめる。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-57353797

橋田寿賀子さんの緻密な脚本と、女優・俳優陣の熱演が、日中の国境をこえて心を動かしたことがわかりますね!

★↓↓↓ 橋田壽賀子の長いセリフに田中裕子が倒れて入院?おしん撮影秘話はコチラ

まとめ

この記事では、中国での「おしん」人気、おしんの中国映画賞受賞、田中裕子出演の中国ドラマ「蒼穹の昴」などについて紹介しました。

おしんブーム後の1990年代に、日中関係は悪化し、近年は中国をめぐる国際状況も急変しています。

橋田壽賀子さんは自らの戦争経験から、「人は人を殺してはいけない。だから私は殺人事件をテーマにしたドラマを書いたことがない」(※)と語り、「おしん」の中で戦争反対のメッセージを発信していました。

政治経済レベルでは逆風が吹いていますが、それぞれの国に暮らす人々が同じドラマに感動し、気持ちを通わせることができればいいなと思います。「おしん」には、文化が国の対立を超えるパワーを感じました!

※:2019年5月30日 日本経済新聞 私の履歴書「橋田壽賀子(29)移民物語 戦争は悲劇しか生まない 日本の近現代を映し出す鏡」

★↓↓↓おしん全297話のあらすじが20分で読める!超ざっくり解説はコチラ

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました