ゼレンスキー無能説をズバリ海外記事から解説!コメディアン出身のウクライナ大統領の苦悩

ウクライナのゼレンスキー大統領
(画像出典)朝日新聞GLOBE

2022年2月24日にロシアがウクライナを侵攻を開始し、ロシアのプーチン大統領に世界中から非難が集中しました。

同時に注目を浴びているのが、ウクライナのゼレンスキー大統領

しかし、彼が無能なのではないかという批判の声もあるようです

このブログ記事では、ゼレンスキー無能説について、海外メディアの見解をまとめたいと思います。

ゼレンスキー無能説(1) ウクライナ東部の紛争を解決できなかった

ユーロマイダン革命
2014年のウクライナ騒乱(画像出典)朝日新聞GLOBE

英BBCの報道から解説します。

ウクライナでは2014年に、親ロシア派と親EU派の衝突が起こりました(ウクライナ騒乱)。


ウクライナ騒乱の原因

ウクライナと周辺諸国の地図
(画像出典)NPO法人国際芸術化センター

旧共産圏の国家のうち、欧州連合(EU/ヨーロッパを中心に27か国が加盟する経済と政治の連合体)に加盟したポーランドやリトアニアは、加盟後に経済成長を遂げました

しかし依然ロシアの影響を受け、EUに加盟していないウクライナやベラルーシの経済は落ち込む一方

そのためウクライナでは、ヨーロッパ並みの豊かな生活水準を求め、EU加盟を望む国民の声がありました。


しかし2014年当時、ウクライナの大統領はヤヌコーヴィチ大統領という親ロシア派の人物。

ヤヌコーヴィチ・元ウクライナ大統領
ヤヌコーヴィチ・元ウクライナ大統領(画像出典)外務省

ヤヌコーヴィチ大統領は、ウクライナとEUの政治貿易協定の調印を撤回し、プーチンのロシアが組織する「ユーラシア経済連合」に加盟しようとしました。

親EU派の国民たちがこれに怒り、首都キーウ(キエフ)で大規模な反政府デモが発生

ヤヌコーヴィチ大統領はロシアに亡命し、ウクライナにEU寄りの政権が誕生しました。(ユーロマイダン革命)

親ロシア派が「クリミア共和国」「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」の独立を宣言

ウクライナ東部・クリミア半島の地図
(画像出典)毎日新聞

「ウクライナに親EU政権が誕生」

そのことに大きな危機感を募らせたロシアは、当時国際的にはウクライナの領土とみなされていたクリミア半島で、親ロシア派の住民を軍事的に支援しました。

2014年3月17日、親ロシア派は「クリミア共和国」としてウクライナからの独立を宣言

また同じ2014年3月、ウクライナ東部のドンバス地方(ルハンスク州とドネツィク州)でも、親ロシア派の反政府組織が武装蜂起。

親ロシア派の反政府組織は「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」を自称して、一方的にウクライナからの独立を宣言しました。


紛争は続いたがゼレンスキー大統領は成果を出せず

以降もこの地域で、親ロシア派の独立勢力とウクライナ政府軍の紛争が続き、1万4000人以上の死者を出しています。

2019年にウクライナ大統領選で当選したのが、当時若干41歳だった俳優・コメディアンのウォロディミル・ゼレンスキー氏(1978年生まれ)。

コメディアン時代のゼレンスキー・ウクライナ大統領
コメディアン時代のゼレンスキー大統領(画像出典)https://twitter.com/tabbata/status/1498018291461226496

国内的には政財界の癒着・汚職、対外的には東部ウクライナをめぐるロシアとの紛争で疲弊した国民は、「汚職と戦い、ウクライナ東部に平和をもたらす」という約束を掲げたゼレンスキー氏を支持し、73%の得票率で大統領選に勝利しました。


しかし、ゼレンスキー大統領は当選後、紛争解決に向けてロシアと交渉を試みましたが、成果は限られたものでした。

捕虜の交換や、和平協定(ミンスク合意)の一部履行に向けた動きはありましたが、大きな打開策を示せなかったのです。

★↓↓↓ゼレンスキー大統領についてはこちらの記事も!

※参考記事:

ゼレンスキー無能説(2) EUとNATOへの加盟を進めてプーチンを怒らせた

こちらも英BBCの報道内容から解説します。

2019年に国民の期待を背負って当選したものの、ウクライナ東部での対ロシア紛争を解決できなかったゼレンスキー大統領

就任時の支持率は約8割だったのに、2020年を通じて支持率が下降し、3割程度にまで落ち込んでしまいました。


そこでゼレンスキー大統領は、EUとNATO(アメリカとヨーロッパ諸国中心の軍事同盟)への加盟を推し進め出したのです。

多くのウクライナ国民は、EU内を自由に往来し仕事にも就ける「EUへのパスポート」が欲しいわけですから、たしかに支持率のテコ入れにはなりますが・・・

この動きに、ロシアのプーチン大統領は怒って、2021年後半以降、ロシアはウクライナとの国境に多くの兵士を移動させました。

そのために、両国は厳しい緊張関係に陥ってしまったのです。

※参考記事

ゼレンスキー無能説(3) 軍事と経済の素人

米ワシントンポストによると、ゼレンスキー政権の初代閣僚として安全保障のトップを務めたオレクサンドル・ダニリウク氏は、ゼレンスキー大統領の政治的未熟さを指摘しました。

元ウクライナ閣僚 オレクサンドル・ダニリウク
オレクサンドル・ダニリウク氏(画像出典)Wikipedia英語版

ダニリクウ氏は「彼は世界政治の相互依存と複雑さを理解していない」「彼は世界の仕組みについて、極めて単純化された見方をしている」と言っています。


またワシントンポストは、2020年に、当時ウクライナ首相だったホンチャルク氏が、ゼレンスキー大統領のことを「経済に関してはバカ」と批判した件を報じています。

ホンチャルク・元ウクライナ首相
オレクシー・ホンチャルク氏(画像出典)Wikipedia

オレクシー・ホンチャルク氏は、ゼレンスキー大統領よりさらに6歳も若く、首相就任時は若干35歳(1984年生まれ)。

元・弁護士だったホンチャルク氏は、ゼレンスキー氏の選挙戦をサポートし、ゼレンスキー氏当選後の政権下で閣僚となった後、ゼレンスキー大統領によって首相指名されました。

しかし、ホンチャルク氏が数人の閣僚との非公開の会議で、「ゼレンスキーは経済プロセスについて非常に原始的な理解をしている」「経済に関しては “バカ “(idiot)である」と喋っている録音音声が、流出してしまいました。

(ホンチャルク氏は、その音声は捏造データであるとFacebookで主張しましたが、自ら辞任表明し、遺留されるも最終的に更迭されています)

このようにゼレンスキー大統領は、政権初期の閣僚を務めた側近たちから、軍事や経済についての見識が足りないことを指摘されていたのでした。

★↓↓↓ゼレンスキー大統領の妻・オレナさんについてはコチラ

※参考記事:

まとめ

以上、ウクライナのゼレンスキー大統領の無能説について、海外の報道を翻訳し紹介しました。

前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏は、2022年2月28日に、ツイッターで以下のように述べています。

プーチンが帝国の再興を目論む獰猛な熊であることが分かっているのに、その軍事侵攻を止められなかったバイデンやゼレンスキーは政治家としては無能だ。多くの血が流されている。彼らを有能だと称える偽善者がいる。死んでいるのは米兵でも欧州兵でも日本兵でもないのだ。戦場に行ってみるがよい

https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1498102325642424320

欧州に留学し、欧州大陸の安全保障史を研究してきた立場からは、ゼレンスキー大統領は地政学、歴史を無視した無能な政治家だ。ロシアの攻撃を招いた失策の責任は免れない。ロシアの国際法違反を私は弾劾するが、ウクライナの指導者の問題点も指摘すべきだ。政治は結果責任だ。

https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1498273550113054721

舛添さんによると、ロシアに「入らないからご安心ください」と言いつつ裏でアメリカと手を握るような、ずる賢さが必要であり、フィンランドなどはそのように立ち回っているとのことです。(※)

元・俳優だけあり、スピーチの演出の上手さには定評があるゼレンスキー大統領。

しかし、若い政治家に大国の狭間で老獪に立ち回ることを期待するのは酷であり、ロシアとウクライナをめぐる難局を打破するのは、どのような政治家にも困難なことでしょう。

一刻も早く軍事衝突が終結し、彼の地に和平が訪れることを祈りたいと思います。

※:2022年2月28日 ABEMA TIMES「舛添氏『ゼレンスキーは知恵が働かない。私に言わせれば能力がない』フィンランドとの違いも指摘」

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